小説家には二つのタイプがあり、即興型か逆算型と言います。(たまに複合型も居ますが……)
実はこの二つのタイプによって、小説の書き方が違ってくるのです。
あなたはどちらの小説家タイプなのか? を考える前に、即興型と逆算型がどういったものなのか、その性質を踏まえて紹介していきたいと思います。
ちなみに私は複合型だということに気がつきました……
あなたはどちらの小説家タイプ?
自分が即興型なのか逆算型なのか、どちらのタイプなのかを、まず知りましょう。
なぜなら、タイプによって小説の書き方が大きく変わるからです。
ここでは、タイプ別の特徴と、どのように小説を書くのが向いているのかを紹介します。
即興型
即興型の特徴は、思いついたことをその場で書いていくタイプです。
ラストの結末も考えず、ノリとか感覚で書くといったほうがわかりやすいでしょうか。
当然、プロットや下書きをすることもありません。
小説を書いていると、物語の中で、キャラクターたちが勝手に会話を始めて、勝手に物語が進んでいくので、筆が止まることなく書き抜けることが出来るようです。
普段小説を書いていて、プロットを作っても、その通りに書けない、ラストを考えたくない、という方は即興型と言えるのではないでしょうか。
即興型の方は、もう思いついたことを好きに文字に表現していけば、それだけで素晴らしい小説が書けると思います。
デメリットは、物語の中で、矛盾が発生しやすいことにあります。
小説を読んでいると、「あれ? 言ってることが前と違うよね」となることも少なくありません。
こういった部分が解消できれば、読者が予想した内容の裏をかいて物語を修正・変更することが出来るので、強みになります。
逆算型
逆算型の特徴は、ラストを先に考え、そこに向かって物語を進めていくタイプになります。
最初にラストを考えたあとは、要所要所で必要となるイベントを考えて、冒頭から、各イベントを経由してラストに到達する、といった書き方をします。
逆算型の場合は、しっかりとプロットを作り、それに従い小説を書いていきます。
キャラクター設定も、かなり細かく作る方も多いようです。
逆算型の作家さんは、しっかり計画立てて物語の構築をし、作った設定やプロットに従って書くことで、物語の内容がブレずに書いていくことが出来ます。
デメリットは、柔軟な対応が出来ないため、読者に展開を読まれてしまった場合などに、内容の変更が出来ないことで飽きられてしまうことが挙げられます。
しかし、しっかり計画して作られた物語は、完成度は高いものとなります。
複合型
最後に、複合型です。
これは、即興型と逆算型の両面を持ち合わせています。
私の場合は、このタイプになります。
私の場合は、ラストとクライマックスを最初に考え、そこに必要な設定を作り込みます。
途中に発生するイベントを考え、ラストとイベント繋ぐ物語の構成を考えます。
この下準備が出来たら、あとはその時に思いついたことを書いていくのです。
最初はプロットを作っていましたが、書いているとキャラクターたちが勝手に物語を進めだし、毎回プロットと違う内容になっていました。
プロットは作らず、思いついたアイデアをキーワード的にメモする程度です。
この複合型は、私的に可能性を感じているものがあり、発想と書き方の経験を積めれば最強かなと思っています。(自画自賛ではありません……)
まとめ
小説家のタイプについて紹介しました。
即興型であれ、逆算型であれ、メリットはありますし、デメリットもあります。
重要なのは、どちらが良いということではなく、自分のタイプを把握することで、効率よく小説を書くことが出来ることです。
全てが今回紹介した通りではないと思いますが、一つの指標として自己を分析してみてはいかがでしょうか。
プロット通りに書けないのであれば、即興型でしょう。
設定やプロットを作り込まないと書けないのであれば、逆算型です。
この記事を参考にして、自分のタイプを把握し、今後の小説家人生に役立てていただければ幸いです。